11月30日 礼拝メッセージ(アドベント)

メッセージ 『聖書の成り立ち』

聖書 へブル人への手紙4章12-13節(新p441)

メッセンジャー 高江洲伸子牧師

聖書は、世界で最も翻訳言語数が多い書籍としてギネス記録を持ち、約3,400言語以上に翻訳されています。日本では明治時代から「バイブル」というカタカナ表記が使われるようになり、当初はキリスト教関係の文脈で使用されていましたが、次第に一般の必読書を指す言葉として広まりました。(ネット 「ことばの意味辞典」から)
<補足> 英語のバイブルは、ギリシャ語のパピルスに由来している。バイブルの言葉の成り立ちは、元来の宗教的意味から、メタファー(ある対象の特徴や性質を簡潔な具体例をもって示す)として「権威ある書物」「基本文献」という意味が派生した。

聖書とは何か 
 「聖書は,神と人間との歴史における出会いの物語である」(日本聖書教会HP記載)
聖書はいつ、誰によって書かれたか
およそ1500年にわたって、旧新約を合わせると約40人の著者によって書かれた。
聖書はどのように現代にまで伝えられてきたか
聖書は、数千年にわたる歴史の中で、数多くの写本を通じて現代にまで伝えられてきました。特に、ヘブライ語聖書の写本は、クムランで発見された「死海写本」や「レニングラード写本」など、重要な資料として知られています。これらの写本は、聖書の原文を正確に伝えるために、マラソ学派によって母音記号を考案し、子音本文に付して聖書の読みを確定させた結果、現代に至るまで正確に伝わっています。(日本聖書協会HP)
聖書の構成
旧約聖書(39巻) ユダヤ教の聖典でもあり、神がイスラエルの民と結んだ契約や歴史を記録し、アブラハムやモーセなどの物語が含まれ、神の愛と計画が語られています。
新約聖書(27巻) イエス・キリストの生涯と教えを中心に、神と全人類との新しい契約を描いています。イエスの誕生、奇跡、十字架の死と復活が重要なテーマです。
新旧66巻を聖典として認めた経緯
宗教改革者のルターが、聖書のドイツ語訳を完成させた時点で「正典」を66書に決めました。 じつはカトリックの旧約聖書は、もう少し文書が多いのです。しかしルターがドイツ語訳の原典として、ユダヤ人が使っていたヘブライ語聖書と付き合わせたところ、ヘブライ語聖書には存在しない文書が、カトリックのラテン語聖書(ウルガタ)にはいくつか含まれていました。ルターはこれを聖書の「正典」から外して「外典」としました。新約聖書の正典27文書が確定したのは、4世紀末(397年)のカルタゴ公会議です。ただしこの会議は全教会が承認した正式な会議ではありません。4世紀末の時点ではどの教会でもほぼ間違いなく新約聖書として現在と同じ27文書を使っていたので、カルタゴ会議で「それで間違いないよね」と確認したようなものでしょう。(ヤフー知恵袋 服部弘一郎氏)

生きている神のことばとしての聖書
「神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄を分けるまでに刺し貫き、心の思いやはかりごとを見分けることができます。」へブル4:12
聖書は、神のことばとしての力を発揮し、私たちの心の奥底にある動機を暴き出し、隠れたものを明るみに出す鏡です。聖書によって本当の自分の姿を知ることで、傲慢な人は謙遜になり、臆病者は勇敢な者に、自己中心な者は隣人を愛するように変えられてゆきます。・・・聖書は、私たちの霊的な糧であり、霊の戦いの為の剣であり、天国への道標です。神のことばを信じ、神の言葉に従うことで、私たちの霊と肉体の血となり肉となるのです。(聖書入門comから)
聖書を知る上で大切なみことば
「私があなたがたに命じることばに付け加えてはならない。また減らしてはならない。」
(申命記4:2a)/「聖書はすべて神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練のために有益です。」(テモテへの手紙第二3:16)/「ただし、聖書のどんな預言も勝手に解釈するものではないことを。まず心得ておきなさい。預言は、決して人間の意志によってもたらされたものではなく、聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったものです。」(ペテロの手紙第二2:20,21) /他、イザヤ40:8 ヨハネ1:1 マタイ24:35 申命記4:2 箴言30;6 黙示録22:18
日本イエス・キリスト教団信仰告白
「わたしたちは信じて、告白します。旧新約聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれた、誤りのない神のことばであり、キリストをあかしし、福音の真理を示すもので、教会の拠(よ)って立つただ一つの正典です。聖書は、わたしたちに、神と救いについての完全な知識を与えるものであり、信仰と生活の規準です。」 

今日からアドベント、生ける神のことばとなって地上に来てくださった御子の御降誕を祈り待ち望みましょう。

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