7月14日礼拝メッセージ

 『天に上げられたイエス』
-バックストン著「使徒行伝講義」2-

聖書 使徒の働き1章9-11節(新p232)

メッセンジャー:高江洲伸子師

※ 1節から11節までに記載されていた伝道の基礎となる四つの大切な事実
① 主のよみがえり(3) ②主の昇天(9)  ③ペンテコステの霊(8)  ➃主の再臨(11)
この四つの事実は昇天後のお弟子たちの宣教の大いなる力となりました。

大祭司となるために天に上げられたイエス・キリスト
天に上げられたイエス・キリストは、父なる神様と地上にある人々との間に立ち、父なる神様から人々に恵みを分け与える大祭司となられました。大祭司となられたイエス・キリストは、今も人間の罪を神様の御前にとりなしの祈りをささげてくださっています。「イエスは永遠に存在されるので、変わることがない祭司職をもっておられます。したがってイエスは、いつも生きていて、彼らのためにとりなしをしておられるので、ご自分によって神に近づく人々を完全に救うことがおできになります。」(へブル7:24-25)
旧約聖書レビ記16章13-14節では、「その香を主の前の火にくべ、香から出る雲が、あかしの箱の上の『宥めの蓋』をおおうようにする。彼が死ぬことのないようにするためにするためである。それから、雄牛の血を取り、指で『宥めの蓋』の東側に振りまき、また、指で七度その血を『宥めの蓋』の前に振りまく。」と記されています。
大祭司は、毎年贖いの日に動物の血をもって聖所に入り、イスラエル人の為にとりなしをし、香を焚きましたが、その香の煙が神様の御前に上るのは、祈りのひな型をあらわしています。十字架で犠牲となられた主イエスは、神様の御前でご自身の贖いの血をもって、私たちのために執り成しの祈りの香を焚いてくださっています。もし、私たちが御子の血潮の力に頼って、恵みを求めるなら、必ずそれは与えられます。天の聖所で私たちのために祈っておられるみ子が天の父にとりなしていてくださるからです。

イエス・キリストの再臨の約束
  天使は主イエス・キリストの再臨を明白に証ししています。「ガリラヤの人たち、どうして天を見上げて立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行くのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります。」(11)
原語によれば、「あなたがたを離れて天に上げられたこの同じイエスは」とあり、「同じ」という語が特別に強い意味があります。ある人は、主の再臨はただ霊的なことだけだと思っています。またひな型のようなことだと思っています。けれども、この「同じ」イエス・キリストが来られるのです。イエスご自身が同じ形をもって再び来られるのです。また、天使は「あなたがたが見たのと同じ有様で」とも言っています。これは曖昧ではなく、明白なこととして告げています。ヨハネの黙示録1章7節には、「見よ、その方は雲とともに来られる、すべての目が彼を見る。彼を突き刺した者たちさえも、地のすべての部族は彼のゆえに胸をたたいて悲しむ。しかり、アーメン」とあります。ですから、再臨の主は同じ姿で再びこられるのです。
  旧約聖書にも、主イエスが再びこられることがはっきりと記されています。レビ記9章23節は、主イエスが再び来られることのひな型として捉えることができます。この9章は大祭司の聖別の記事ですが、ここでは最初の大祭司となったアロンが、定められた犠牲をささげて幕屋に入ってゆきました。私たちの大祭司である主イエスは、十字架により罪の贖いの血を流されて、いま神様の幕屋に入られました。それならば、また出て私たちを祝福してくださいます。「同じ有様で、またおいでになります」。そのように、また来られる時には神様の栄光が全ての人に現われます。また、それを見て、すべての人々は必ず神様の御前にひれ伏して神様を拝みます。
  ヨハネの福音書14章3節でイエス・キリストご自身もまた言われています。「わたしが行って、あなたがたに場所を用意したら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。わたしがいるところに、あなたがたもいるようにするためです。」と。天使と旧約聖書とイエスご自身の証はそれが真実であることを裏付けるものです。

イエス・キリストは天地万有の王であることの三つの証
第一に、「イエスは…上げられた。」(9) これは、地上の法則を超えている事を証ししています。第二に、「そして雲がイエスを包み…」(9)、天が下って主イエスを包みました。雲がイエスを受け入れたのです。即ち、天の王を受け入れる為に天が下ったのです。第三に、「どうして天を見上げて立っているのですか。…天に上げられたこのイエスは、天に上って行くのをあなたがたが見たのと同じ有様で…」(11)と天使が言っています。雲に包まれて、弟子たちにはもはや主を見ることができませんでした。けれども、天使の証しによって、天に昇られたことを知りました。天地も天使もみな同じ証しをして、主イエスが天の王であることを証明しています。        <バックストン著「使徒行伝講義」から>

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