「絶大な神の力」
-エペソ人への手紙(2)-
聖書:エペソ人への手紙1章15-23節(新p385)
メッセンジャー:高江洲伸子師
15-16 エペソ教会へのパウロの賞賛
「主イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖徒に対する愛を聞いている」(15)信仰の基本姿勢は、まず神、そして隣人。パウロが思い出して感謝がでてくるような教会(16)。しかし、ヨハネの黙示録2章では、「あなたは初めの愛から離れてしまった。」(4)と憂いがでてきている。これが地上の教会の姿。その解決策は「悔い改めて初めの行いをしなさい。」(5)「悔い改めないないなら、わたしはあなたのところに行って、あなたの燭台をその場所から取り除く、」(5)との警告。信仰に割引はきかない。
17-21 エペソ教会へのパウロの祈りと神の大能の力
➀パウロは、「神を知るための知恵と啓示の御霊」(17)が与えられ、更に深く主を知るようにと祈る。
②「心の目がはっきりと見える」(18)ようになり、「神の召しにより与えられる望みがどのようなものか」(18)「聖徒たちが受け継ぐものがどれほど栄光に富んだものか」(18)「神の大能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力が、どれほど偉大なものであるか」(19)を、知ることができるように、とパウロは祈っている。
使徒パウロの祈りの課題は、エペソ教会はじめ、クリスチャン一人一人が、神を信じる者に働く絶大な神の力を経験することでした。神の力強い活動によって働く力は、信じる者にとっては絶大な力のです。高圧線の下に家があっても、電気が流れていなければランプの生活をしなければなりません。そこにある大きな力を得るには導火線を引かなければなりません。私たちは、信仰という電線が通じていれば絶大な神の力を現実のものとすることができるのです。この神の力の絶大さを信仰をもって大いに試して欲しいとパウロは願っているのです。
ジョージミューラーの「効果的な祈りのための五か条」は、➀祝福を求める唯一の根拠は主イエスの贖いととりなしに全面的に頼むこと(ヨハネ14:13)②気づいている罪から分離すること(詩66:18)➂神の約束の言葉を信じる事(へブル11:6)④みこころに従って求めること(Ⅰヨハネ5:14)⑤執拗に嘆願すること(ヤコブ5:7)でしたが、この神の力は、「彼(キリスト)を死人の中からよみがえらせ‥」(20)た力であり、キリストを復活、昇天させ、彼をあらゆる権威に最上位まで即位させた力です。それは、天地創造の神の力や紅海を真っ二つに割った神の力にはるかに勝る絶大な神の力なのです。その時働いた同じ力が私たちのうちに働いたので、私たちは自分の罪を認め言い現わし、十字架のイエスを救い主、また、きよめ主と信じることができたのです。とは工藤弘雄師、「高度を上げよ」記載。
22-23 キリストのからだである教会
「教会はキリストのからだであり、すべてのものをすべてのもので満たす方が満ちておられるところです。」(23)
「教会」のギシリャ語語源「エクレシア」は、「ある目的をもって召しだされた(呼び)だされた者たち」という意味です。つまり、神によってこの世からある使命をもって召しだされた者たちの集合体を意味しています。その召しだされた者たちによって、「キリストのからだを建て上げること」、これこそが贖われた者たちの使命です。
パウロは5:25で次のように言っています。「キリストがそうされた(教会を愛し、教会のためにご自分を献げられた25節)のは、みことばにより、水の洗いをもって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、…聖なるもの、傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。」と。
「エバがアダムの肋骨であるように、教会は主と一体となって同じ立場に立ち、その光栄にあずかるものである。」とは、小島伊助師のことばです。(全集から)
「エペソという町は、魔術、オカルト、占いという世界であり、多くの者たちがその支配の中に閉じ込められていました。しかし、パウロは神の力によって霊的な戦いをして、人々を悪霊の支配から解放しました。神の全能の力が働いた結果、エペソの町に強力な教会が打ち建てられました。神が変わることがないように、神の全能の力も変わることなく、今も存在しているのです。ただ、それを引き出す信仰という通路を必要としているのです。」 銘形秀則師HPから