2023年1月1日元旦礼拝メッセージ

「あなたは祝福となる」

聖書:創世記12章1-4節(旧p17)

メッセンジャー:高江洲伸子師

あけましておめでとうございます。2023年元旦は、信仰の父となったアブラハムの信仰からスタートさせて頂きましょう。神様はご自身の永遠のご計画を実現するために、ひとりの人物アブラムを呼び出して彼を祝福することからはじめられました。<2-3節で「祝福」という言葉は5回でてきます。「祝する」バーラクは「跪く」を語源とし、人が神の前に膝づいて、神を褒めたたえ、それに対して、「神がめぐみを宣言する」という意味になったと言われています。>

「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。」(1)
なぜ、アブラハムは父テラから譲り受けて住み慣れた地、しかも非常に繁栄していたハランを離れる必要があったのでしょうか。ヨシュア記24章2節には、「アブラハムの父であるテラは昔、ユーフラテス川の向こうに住み、ほかの神々に仕えていた」と書かれています。この記事からすれば、偶像礼拝との分離の意味が考えられます。私たちは、アブラハムの様に、今直ちに横浜を出て行く必要はないかもしれませんが、名誉やお金、あるいは、古き自分の自我性であったり、真の神様以外のものに仕え、支配されていたものから離れることは、神の祝福を得ることに繋がっています。偶像や罪から離れ、解放されてゆく一歩を歩み始める時、私たちは、アブラハムの信仰の旅路に倣うものとされます。

「そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとする。」(2a)
悪しき慣習から分離して得るのは神の祝福です。具体的には、➀「大いなる国民とされる」。数において、影響力において、霊的な意味でも重要な国民の先祖とされる。実際にアブラハムはユダヤ人、アラブ人の先祖となり、霊的な意味においては、全てのクリスチャンの先祖となりました。②「祝福される」。霊的に、物質的に、家族関係においても祝福される。③「名が大いなるものとされる」。有名になる、名前が歴史に残る。「アブラム」は「高揚された父」、「アブラハム」は「多くの国民の父」という意味。個人的に名誉を得るという意味でなく、信じる者を祝福される神が、アブラハムという個人を通して人々にアピールされる為。

「あなたは祝福となりなさい。」(2b)
「あなたは祝福となる」(直訳)。存在が祝福となる、祝福の源となる。一人の人に注がれた祝福が回りに溢れる。家庭で、学校で、職場でそこに存在することが祝福となる。DoingでなくBeing。キリストを信じ従うことにより、アブラハムが受けた祝福を受け継ぐものとされる。ロマ書4:16 ※イエス・キリストを通してアブラハムが受けた祝福に繋がった私たちは、すでに、アブラハムが祝福されたことにより、祝福された者とされている。

「わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、「あなたを呪う者をのろう。」(3a)
「神が私たちの見方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう。」(ロマ8:31)
アブラハムに反対するものが、祝福を失うことで、敵意が消滅するという約束。この約束を本気で信じると、私たちの内に潜む恐怖や思い煩いから解消されてゆく。「祝福する者を祝福し」は複数形であるのに対して、「呪う者をのろう」は単数形。祝福してくれるものの方が呪う人より多いということなのかもしれない。「呪う」(カーラル)「のろう」(アーラル)は語源的に違っていて、「呪う」カーラルは、「軽んじる、卑しめる、無視する」。そのような人に対して、神はのろう。

「地のすべての部族は、あなたによって祝福される。」(3b)
アブラハムの信仰と献身を通して、キリストの救いが示され、その結果、世界中すべての民が祝福される。そのキリストはアブラハムの子孫から生まれ、キリストによる福音は全世界に宣べ伝えられる。それは現実に起こっています。
「あなたによって、すべての国民は祝福されるであろう」との良い知らせを、予告したのである。」 (ガラテヤ人への手紙3章8節 p.295

「アブラハムは、主が告げられたとおりに出て行った。」(4)
祝福か否かは、実際に信じて、従っているかどうか、それだけです。

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