2月25日教会総会礼拝

「新たな出発に備えて」

聖書:エペソ人への手紙4章1-16節(新p388)

メッセンジャー:高江洲伸子師

 新年度を迎えようとしています。今日の午後は2024年度に向けての予算総会ですが、礼拝では、大切な内なる備えをさせて頂きましょう。新入生が入学式に備えるように、新たな年への備えの時とさせて頂きましょう。

 赴任三年を振り返って、前任者から引き継いだ時の教会目標は、「教会の新たな出発」でした。人事交代の意味も含まれていたことでしょう。翌年は、「自分を知り、神を知る」。そして、今年2023年度は、「涙の種蒔き、喜びの収穫」。第四週を伝道礼拝とさせて頂き、新鮮な証しや讃美で大変恵まれました。多くの求道者与えられました。そこで2024年度は、様々な出来事が頻発する時世にあって、教会が揺り動かされることなく、力強くキリストを証ししてゆくために、一人一人が更に深くキリストに繋がり、キリストのものとされて、神と人に快く仕えてゆく神の僕が必要とされているところから、「聖別と奉仕」を提示させていただきました。奉仕の中には、宣教が大きな位置を占めてることは勿論のことです。聖言は、エペソ人への手紙4章12節、「聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためです。」今朝はこの箇所から教えられましょう。テキストは、昨年取り次がせて頂いたエペソ書講解説教の要旨を用いさせて頂きました。

▼教会と奉仕の意味について  4/30 1章「キリストのからだである教会」から
「教会はキリストのからだであり、すべてのものをすべてのもので満たす方が満ちておられるところです。」(1:23) 「教会」のギシリャ語語源「エクレシア」は、「ある目的をもって召しだされた(呼び)だされた者たち」という意味です。つまり、神によってこの世からある使命をもって召しだされた者たちの集合体を意味しています。その召しだされた者たちによって、「キリストのからだを建て上げること」、これこそが贖われた者たちの使命です。

▼キリスト者の働きについて  5/7 2章「神の作品」から 
それ故、私たちが今見ている教会は、天上の目に見えない世界を世界を世に表している御国の大使館であり、私たち一人一人は御国の大使と言えます。
私たちは神の作品として世の人たちに見られています。また、御国の大使としてこの世に派遣されています。御国の大使は御国の指示である聖書のことばに従います。

▼教会の働きとその使命について 5/14 2章 「二つのものを一つに」ー神の家族ーから 
教会は、「敵意」が十字架につけられ、心の壁が打ち壊された者たちの集まりです。キリストの教会は、キリストご自身を要の石として「建物の全体が組み合わされて成長し、主にある聖なる宮となります。」(2:21)。それ故、横浜栄光教会に集う一人一人は出身地も、育った環境も皆違っていながら、「聖徒たちと同じ国の民であり、神の家族なのです」(2:19)。
神の家族として私たちは、この和解の福音を未だ知らないで、防衛本能から来る敵対意識で雁字搦めになっている人たちに伝えてゆく債務を負っているのです(コリント人への手紙第二5:18)。

▼天上から見る地上の教会の姿について  6/4 3章「福音に仕える者」から 
新聖書講解シリーズエペソ書で佐布正義師は次のように記しています。
―キリストにあってさまざまな異邦人が神の家族に加えられるという雄大なドラマは、時間を超越した方のシナリオに基づいて、今、この時間の中で展開されている。このドラマの舞台は地上であるが、空間を超えた所で見守っている者がいる。それは。「天にある支配と権威」(3:10)である。…それぞれの地域の教会の働きはたとえ小さくても、また個々のクリスチャンの担う働きは目立たなくても、はるか天界にこの働きを見守る者がいる。そしてこの計画の完成時には、「天にあるものも地にあるものも、いっさいのものが、キリストにあって一つに集められる」ことになっている(1:10)。私たちは、こうしたスケールの大きな働きに参与しているという自覚を持って、さらに励みたいものである。―

▼教会の奉仕者について  7/2 4章「教会の奉仕者」から
牧師、教師の重要な働きは「聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げる」(4:12)ことでした。教会はこのようにキリストのからだである教会自体を建て上げることを目的としています。主のからだの建て上げは、一人一人の教会のメンバーによって行われます。パウロはここで「聖徒たち」と表現していますが、教会のメンバーが聖徒らしく主の僕として成長し成熟することによって、教会は「キリストの満ち満ちた身丈にまで達するのです。」(4:13)。  工藤弘雄著『高度を上げよ』から
 
 2024年度、私たちは、「召された召しにふさわしく歩み」(4:1)、「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに耐え忍び」(2)「平和の絆で結ばれて、御霊による一致を保ち」(3)「御子に対する信仰と知識において一つとなり、一人の成熟した大人となって、キリストの満ち満ちた身丈にまで達し」(13)、「人の悪巧みや人を欺く悪賢い策略から出た、どんな教えの風にも、吹き回されたり、もてあそばれたりすることながなく、」(14)、「むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において、かしらであるキリストに向かって成長」し、「キリストによって、からだ全体は、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、つなぎ合わされ。それぞれの部分がその分に応じて働くことによって成長して、」(16)愛のうちにキリストのみからだなる教会を建てあげる者たちとさせていただきましょう。

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