5月7日礼拝メッセージ

「神の作品」

-エペソ人への手紙(3)ー

聖書:エペソ人への手紙2章1-10節(新p385)

メッセンジャー:高江洲伸子師

教会は、目に見える地上の教会と、目に見えない霊なる教会と二種類ありま
す。けれど、見えない教会が見える形となって地上に現わされたとするならば
、見える教会も見えない教会も同質であり、同じキリストの霊に導かれていて
一つです。
それはまた、今こうして相集っている横浜栄光教会の中にある霊的存在こそ
がこの教会の本質であり、命であると言うことでもあります。もし、教会から
御聖霊が出て行ってしまわれたら、私たちのささげるさんびも、祈りも、礼拝
も、なんと空しいものでしょうか。
それ故、私たちが今見ている教会は、天上の目に見えない世界を世に表して
いる御国の大使館であり、私たち一人一人は御国の大使と言えます。
使徒パウロはエペソ人への手紙5章では、私たちキリスト者の存在を、「キリ
ストの花嫁」として、「キリストがそうされたのは、み言葉により、水の洗い
をもって、教会をきよめて聖なるものとするためであり、ご自分で、しみや、
しわや、そのようなものが何一つない、聖なるもの、傷のないものとなった栄
光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。」(26-27)と言っています。
2章
1-3節では、そのキリストの花嫁のかつての姿が描かれています。花嫁に迎え
られる前はどのような者だったのでしょうか。それは、「自分の背きと罪の中
に死んでいた者」(1)、「不従順の子らの中に今も働いている霊に従って歩んで
いた」(2)者、自分の「肉の欲のままに生き」(3)てきた者、「肉と心の望むこと
を行い」(3)、「生まれながら御怒りを受けるべき子ら」(3)だったと言うのです

(※ウイリアム・ブース 救世軍創始者 ロンドン東部の貧民窟で宣教開始)
小島伊助全集に次のようなイソップ物語による小話が書かれています。「ラ
イオンがいばって山を歩いていました。そのライオンを見ていた一匹の蚊が鼻
の中に入って、ブンブンと暴れた。ライオンは前足で顔をこするが出てこない
。中で蚊が『まいったか、もういばらないか』と言うと、ライオンは『たのむ
から出て行ってくれ』と降参した」というのです。そして、「この話のライオ
ンの中に入った蚊は私たちの内に潜む三大敵で、たましいの欲(プライド)、
肉の欲、内心の裏切り者(世)である。私たちは内側のこの三大敵といつも戦
っている」と書かれていました。さらに、「ある人が元アフリカ宣教師だった
フレンド師に、アフリカ宣教で一番困難を感じたのは何かと尋ねたところ、フ
レンド師は『一番の困難はフレンドである』と答えた」と言うのです。私たち
もまた、キリストに出会う前は、自分で自分を制することができない、自分と
いう暴君に操られる憐れな罪の奴隷でしかありませんでした。
ところが、4-6節では、そのような者であったにも関わらず、神の愛とあわれ

みは、「背きの中に死んでいた私たちを、キリストとともに生かし」(5)、「キ
リスト・イエスにあって。私たちをともによみがえらせ。ともに天上に座らせ
てくださいました。」(6)と言っています。
ヨハネは第一の手紙で「御子イエスの血が全ての罪から私たちをきよめてく
ださいます。」(1:7)と言っています。私たちは、御子イエスの十字架の命の
代価によって贖われ、世と肉とプライドの縛りから解放されました。そして
、「神がご自分の血をもって買い取られた神の教会」(使徒20:28)の一員とされ
ました。
これほどまでに愛してくださった神様の御目的は何だったのでしょうか。そ
れは、ひとえに、「キリスト・イエスにあって私たちに与えられた慈愛によっ
て、この限りない豊かな恵みを、来るべき世々に示すため」(7)なのです。しか
も、決して人間の頑張りや努力や修養等、行いによるのではなく(9)、ただ、イ
エス様の十字かを信じるだけでなされた神の御業であり賜物でした。(8) ヨハ
ネ3:16
神の作品として
聖書の中では陶器師と陶器の比喩がよく用いられています。(ローマ9:21、
エレミヤ18:2-6) 良い作品はそれを作った芸術家の心を現わし、作った人に栄
光を帰すものです。私たちキリスト者は皆神の作品です(10)。 神に造られた私
たちが作者の神にとって良い作品である理由はただ一つ、それは、作者である
神の心を表す器とされることです。神の心を表す器たらしめるのは、「私たち
が良い行いに歩む」(10)ことであり、それは、御心に添って歩むことに他なり
ません。
私たちは神の作品として世の人たちに見られています。また、御国の大使と
してこの世に派遣されています。御国の大使は御国の指示である聖書のことば
に従います。5章でパウロは、「自分がどのように歩んでいるか、あなたがた
は細かく注意を払いなさい。」(15)とも言っています。注意を払いたいもので
す。

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